秋のマラソンに備えてハーフの距離を走ってみましたが,ランニングフォームを変えたことで腰の筋肉に負担がかかってしまい,休み休みのゆっくりRUNでした(-_-;).今回は街道の医療機関の看板を撮りながら走ってきました.
腰椎椎間板ヘルニアが原因である腰下肢痛を訴えて受診される患者さんがいらっしゃいます.腰痛の悪化・軽快を繰り返してやがて慢性の腰痛に移行される方がいる一方で,完全に回復する方もいます.
すべての方ではありませんが腰椎椎間板ヘルニアは自然消失することがあります.当院を受診された60代の方のMRI画像ですが,2/17にあった➡部分の腰椎椎間板ヘルニア(上段)が約3か月の経過,5/9の検査で消失しています(下段).「脱出型」と呼ばれるタイプの腰椎椎間板ヘルニアは約70%,「遊離型」では約90%が約1年の間に自然消失した,とする報告があります(1)
※腰椎椎間板ヘルニアは 膨隆型, 突出型, 脱出型, 遊離型 に分類されます.
腰椎椎間板ヘルニアの状態はレントゲンでは確認できませんので,ご心配な方はMRI検査で状態を確認されてみてはいかがでしょうか.

(1)Rashed S, Vassiliou A, Starup-Hansen J, Tsang K. Systematic review and meta-analysis of predictive factors for spontaneous regression in lumbar disc herniation. J Neurosurg Spine. 39:471-478, 2023. https://thejns.org/doi/abs/10.3171/2023.6.SPINE23367
※MRI写真の使用についてはご本人の承諾を得ております.