大型医療機器の搬入始まりました！

開院まで1ヵ月少しとなり大型医療機器の搬入作業が始まりました．第一弾はCT（Computed Tomography)．クレーンを使っての搬入作業後，無事設置完了しました．1週間かけて機器を調整して開院を待つことになります．

新クリニックは「ツルハ」さんと併設です！

気が付いている方もいるかと思いますが新クリニックの建物には皆さんお馴染みの「ツルハ」さんの看板が付いています．実は「旧SDフィットネス」改築した後の１階フロアに「ツルハ」さんと新クリニックが併設されます（ネイルサロンも出店予定→変更：ヘアサロン出店）．現在，道路向かいケーズデンキさん側にもツルハさんの「広面店」が営業していますが，この店舗はそのまま残り，新たに「広面西店」が新クリニックと建物1階部分に併設する形になります．

「ツルハ」さんは調剤薬局も併設しますのでお薬の受け渡しも簡便です（もちろん，ご自分のかかりつけ薬局さんへ処方箋を出されても大丈夫です）．

会計待ちの空き時間等に「ツルハ」さんでの買い物等も自由です（呼び出しベルをお渡しします）.
新クリニックの入る施設は屋上も合わせ駐車場100台以上を確保しています．

新規開業に向けて院長より挨拶

令和5年7月に秋田を襲った大雨災害から1年以上が経過，あの日多くの方々が被災され大変な状況に立たされました．災害からの復旧・復興は進みつつありますが，今でも不自由な生活を送られている方々，災害で傷つき大切なものを失った方々が，まだまだ数多くいらっしゃると聞いております．

私が院長として勤めていた秋田市南通亀の町「秋田メモリアルクリニック」も床上28cmの浸水に遭い，MRI（2台），CT（1台）の全損を含む大きな被害を受けました．多くの方々の支援を受け簡単な診療が出来るまでには復旧することができましたが，壊れたMRI，CTの改修を行い以前の状況に戻ることまではかなわず，自力再生困難として令和5年12月に約26年の歴史に幕を下しました．閉院後，医業から離れておりましたが，通院していた患者さんや多くの医療関係者の方々からの温かい励ましと支援に触れることで，長い時間を要しましたが医師として再起する決意を抱くことができました．

医療は私たちの社会にとって欠かせない存在です．「秋田メモリアルクリニック」の特徴だったMRI（磁気共鳴画像法）による画像診断は，現代医療において極めて重要な役割を果たしています．MRI検査は，脳や脊髄，骨盤内の臓器，筋肉，腱，靭帯などの詳細な画像を提供し，また非侵襲的で放射線被ばくがないため，患者様にとって安心して受けられる検査方法です．以前はこのMRI検査を駆使しながら，自院の患者さんだけでなく，総合病院や近隣の開業医さんからの検査依頼も広く受け入れ，県民病である脳卒中のみならず，各種のがんや体の痛みの原因などの早期発見・治療に大いに貢献してきました．しかし水害によりこれらの検査機器が失われたことで，早期に検査が必要な患者さんの「必要な時に必要なMRI検査をすぐに受けることができない」といった状況が増えてしまい，改めてその存在の重要性を強く認識致しました．

そこで私は，皆さんにとってMRIをより身近な検査方法にするため，そして，より高精度な診断を可能にするため，最新型AIを搭載したシーメンス社MRI2台（3T＆1.5T）を装備した「秋田メモリアル・わたなべクリニック」を本年12月に秋田市広面字鍋沼に新規開業致します．クリニックは画像診断のみならず，以前同様に頭痛や体各所の痛みの患者さんにも対応致します．微力ではありますが，患者さんの健康と幸福を守るため，「必要な時に必要なMRI検査を受けること」が可能になるよう全力で努力し，地域の健康と福祉に貢献していく所存です．開院までもうしばらくお待たせすることになりますが，どうぞよろしくお願い申し上げます．

秋田メモリアル・わたなべクリニック
院長　渡邉克夫